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サッカークラブの在り方

日本代表の躍進でワールドカップが盛り上がってます。

睡眠不足の方も多いのではありませんか。

テレビ放送の1試合目と2試合目の間の1時間がとても辛い笑笑

その間に何をするか、それが非常に重要ですね。

SNSとか覗いてたら2試合目の開始10分くらい前に寝落ちして気づいたら前半が終わっていて最初から見るかリアルタイムで見るか迷ってしまいます。

結局、結果が気になってリアルタイムで見ているんですけど笑

先日の土曜日にアドバイザーをしている「マッチャモーレ京都山城」の最終戦がありました。

結果は全勝優勝で昇格が決まりました。

昇格と言っても京都3部から2部ですけど。

アドバイザーって何をしているかという話なんですが・・・。

監督は代表である塚本亮さんです。

「すぐやる人」と「やれない人」の習慣など啓発本を書かれているベストセラー作家さんですが普段は同志社大学で授業を持っている多忙な方です。

奈良県の名門、奈良育英高校のサッカー部出身のサッカー大好きな方なんです。

数年前までは京都サンガのアカデミーで英語なんかの教育担当もされてました。

そんな塚本代表兼監督は忙しいので週2回の練習は僕がやってます笑

実は塚本さんが監督するのは途中からで僕がアドバイザーになってからなんです。

それまでの監督はキャプテン兼監督でしたからキャプテンは今、選手に専念してます。

練習時間の2時間前に珈琲屋さんで塚本さんと当日の練習内容をミーティングするんです。

塚本さんの頭にあるイメージを話してもらって練習内容を僕が構築する流れです。

ひと通りのトレーニングを考えて説明してミーティングは終了です。

グランドに行ってウォーミングアップからトレーニングをして最後のゲームを塚本さんに渡して僕のアドバイザーの仕事は終わりです。

アドバイザーってコーチやん笑

そうなんです!プロクラブならコーチの仕事です。

僕自身もありがたくアドバイザーの仕事をやらせてもらっています笑

そんなアドバイザーですからチームが強くなっていく様を見るのは嬉しいです。

今ではちゃんとフットボールになっています。

京都3部リーグのチームが練習試合で関西リーグのチームや大学生に対等以上の戦いが出来ます。

ボールの動かし方やアタッキングサードの破り方なんて完全に上回っています。

これに驚いているのが相手チームじゃなくて、選手本人達なんですけど笑笑

「俺ら、こんなに上手いのか」

などと言う言葉は何度も聞こえてきました。

これまで、しっかりとサッカーを教わったことの無い選手達ですから吸収も速いんです。

素直に聞き入れる選手ほど成長はしてますね。

アマチュア社会人チームのレベルですが正直これまで僕が携わってきたレベルとは程遠い差はあります。

物足りなのでは無いかと言われそうですが、そんな事はありません。

これはこれで面白いですし、勉強というか気づきは相当あります。

一つの物事に対して噛み砕いて説明することが非常に多いのです。

WEリーグの選手の時もそう感じたのですが、今はもっと感じます。

選手達が分かっているだろうと思う事でも、分かっているどころか知らない事があるのですから。

そんな時には自分自身が、その物事に対してもう一度考え直してコーチングしなければならないのですから一石二鳥なんです。

何かサッカーをもう一度学び直している感じがあるんです。

じゃあ、その経験を次にどこで活かすのかと言われても困るんですけどね笑笑

でもサッカーだけで生きているわけでは無いんです。

どんな仕事だって、生活だって人に物事を伝える事ばかりです。

察する文化の日本で生活をしていると誤った伝わり方をする事は多々あります。

これまでの僕がそうです。

仲が良くなればなるほど僕自身を理解してくれますが、そうではない人にとってはイメージ先行で気難しい奴として受け取られています。

自分の考えを拘れば拘る程、その傾向が強いんですかね。

そんなイメージの監督は結果を出し続けなければお呼ばれをしませんね。

知ってる人は知ってますけど、本当の僕はイメージとは180度違う人間なんです笑

イメージの良い優秀な監督さんは次から次へと、新しい仕事がありますが僕のように仕事がない人も沢山います。

いろんな理由やしがらみがあるにしても、こればかりはタイミングがありますし、自分自身で決めれない選んでもらう仕事ですから。

そんなところに不満を言っていても何も始まりませんから笑

さて、アドバイザーとして現場だけではなくクラブについてもアドバイスしています。

そんなに大層なアドバイスではありませんが。

よくよく考えてみると僕の場合、京都、熊本、讃岐の三つのクラブでJリーグまでの創設期に携わっているんです。

創設期ですから現場とフロントが近いというか、同じというか、Jリーグに参入するにはどうしたら良いのかという会議やミーティングに参加したり、行政やスポンサーさんへ挨拶回りもしていました。

京都ではコーチになる前はフロントの立場でしたし、熊本と讃岐は僕がアカデミー組織を立ち上げました。

多分ですけど、これまでJリーグの監督はもちろん、GMや強化部長をされている方よりも経験してるんじゃ無いかと思っています笑

そんな経験をマッチャモーレに還元できたらとアドバイザーの本領発揮です。

先日の最終戦には50人は有に越えてる、多くの人が観戦に来てくれました。

スタンドも無い、フェンスに囲まれた人工芝のサッカー場にです。

当然、選手の関係者もいたと思いますが純粋にクラブを応援してくれている人の数に驚きました。

京都3部のチームにです。

試合が終わって、ファンの方々に挨拶に行った時に小さな子供が作ったのでしょう『行こうJリーグへ』と紙に書いた横断幕を持っていました。

毎年、勝ち上がっても、まだ何年掛かるのでしょうか。

子供達には分かりませんし、選手達だって現実的には分かっていません。

Jリーグに参入するには幾多の厳しい戦いを勝ち抜かなければならないのです。

そこにはカテゴリーが上がるにつれ資金の確保、選手の補強、練習場所からスタジアム問題と本当に大変になってきます。

それを一つづつクリアーしてJクラブになるのです。

Jリーグの百年構想で「あなたの町にもJリーグがある」という文句があります。

いよいよ来期は60クラブに増え、日本中にJクラブが誕生しました。

Jリーグの理想のクラブは欧州のスポーツクラブ、特にドイツのスポーツクラブがモデルだったと記憶があります。

『クラブチームは地元の誰もが自由にスポーツを楽しめる場を提供しなくてはならない。地域に住む子供たち若者が参加できるチームを持たなければならない』

『様々なスポーツを通して地域が活気にあふれ、豊かな人間性が形勢されるチャンスになること』

本来であればクラブハウスに地域の子供からお年寄りまでの人たちが集まりコミニティーを形成するのがクラブです。

本来のクラブの在り方を分かっているクラブは人気も実力もあり、観客動員もあります。

逆に成績ばかりを重要としているクラブは大変そうです。

今後、資本のあるクラブはビッグクラブとなり人気を博し、日本のサッカー界を引っ張って行く存在になるでしょう。

しかし、それ以外のクラブが生き抜くにはホームタウンに密接になる事が不可欠になるのではないでしょうか。

ワールドカップの日本代表の活躍で来期のJリーグは盛り上がると思います。

だからこそ変革期が訪れるのではないでしょうか。

60クラブになり、いよいよJ3の底が抜けます。

本当の意味で経営トップの手腕が問われるようになります。

スポーツクラブの在り方を理解し、スポーツビジネスに長けた人がいないと大変ですね。

マッチャモーレのホームタウンは京都の南部、山城地域にあります。

京田辺市、木津川市は京都市や大阪のベッドタウンです。

若い人がめちゃくちゃ多い地域なんですが、そこで無料の「みんなのサッカー広場」というのをほぼ毎日やっているんです。

日曜日になると地域のマルシェにも参加しています。

普通の社会人である選手たちが協力してやっています。

地域のサッカーやってるお兄ちゃんが子供達とボールを蹴って、マルシェではパンケーキを作ってるんです。

府リーグとJリーグとは違いますがJリーグに上がる前は、どこのクラブもやっていました。

今は普及スタッフに任せっきりのクラブが多いですね。

そうやってマッチャモーレは地域と関わっているからファンが多いのだと思います。

だからJリーグやJFL、ましてや関西リーグでもない京都3部のチームの試合に大事な週末に足を運んでくれるファンがいます。

勝ち負け、強いだけではファンは増えません。

オラが街のクラブを応援してくれているんです。

有名な選手や監督で人気が出ることもありますが、それは一過性のものなんです。

腰を据えてクラブ作りが大切なんだと思います。

京都3部リーグの試合ですから、普段は10人程度のファンの方が観戦してくれています。

そんな普段のリーグ戦でも試合が終わるや否やファンの方々に頭を下げに塚本代表兼監督は走ります。

それが決してパフォーマンスでは無いことは見ていて分かります。

真剣に取り組んでいるからこそ、相手に伝わるのだと思います。

人への伝え方は人それぞれですから、何が正解かは分かりません。

しかし、人への伝わり方は伝える人の真剣で誠実さが左右されると思います。

イメージは大切です。

一度着いてしまったイメージを覆すのは難しいことです。

イメージはこのままで真剣誠実さを持って生きていきます笑

 

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