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あの時を回顧して見る(Q)

オリンピックが終わりJリーグが再開した。

珍しくJ2も中断があったのは新鮮だ。

J2は年がら年中やっているイメージは2009年の地獄のような51試合を経験したからだろう。

ずっと試合を繰り返しやっている感覚だった笑

一緒に仕事をした選手がチームを代わり頑張っているのをDAZNで観るのは嬉しいものだ。

プロサッカー選手は自分を必要としてくれるクラブがある限りステップアップするべきだと思っている。

一つのチームに留まるのでは無く、違った環境に身を置けば必ず成長するものだ。

だがクラブは変わっても一度在籍したクラブに対して愛着がなくなる事はない。

当然、自分を後押ししてくれたファン・サポーターの事は忘れはしないだろう。

例年通り、練習場を転々としながら新シーズンは始まった。

何年も訴えたところで何も変わらない。

言ったところで『成績が伸びない言い訳』として取られるのに嫌気がさしている自分がいる。

到着地点は19位、J2に残留するというミッションも変わらない、何も変わらない、いつもと同じシーズンなのだ。

少しでも順位を上げたい、魅力的なサッカーをしたいといった気持ちが無いと言えば嘘だ。

自分なりに野心は持ち続けている。

ヨーロッパのサッカーは欠かさず観て、戦術的に疑問と思う事は遠慮しないでその道の専門家に聞き、詳しい指導者仲間に聞くようにしている。

やはり色気は出るわけでボールを握りたいのは隠せない。

これまでも何度も試みた事はあるが上手くいかず途中で妥協した。

自分の中ではロアッソ熊本時代のサッカーが一番好きなのだ。

降格がなかった事もあり失点を恐れずに攻撃に特化したチームを作った。

勘違いしてほしく無いのは勝ち負けには相当に拘ったつもりだ。

『観て楽しい、やって楽しい』サッカーを掲げたが、勝たなければ観ている人だってやっている選手だって楽しく無いのだから。

長年、守備重視で勝ち点を奪る戦いをしていたからか対極にある戦い方は意識するものだ。

そんな嫉妬心にも似た気持ちを持っていたからこそ「ポゼッションには興味ない」などとシメオネの台詞をよく言っていたものだ。

4-4-2をベースにしながらも可変システムで攻撃に少しばかり色気を出してみた。

前年よりも技術的に高い選手は揃ったが個性というかパーソナリティの強い選手は少ない。

どちらかというと「やんちゃ小僧」がいなくなり「お利口ちゃん」のチームになった感はあった。

4節を終えて1勝3敗、すべてが1点差のゲームだった。

のらりくらりとした試合はインパクトの残せないサッカーだったように思う。

今思えば、守備も攻撃も中途半端だった。

中盤は佐々木匠を中心に高木和正や永田亮太らのベテランがボールを動かすがスピードの上がる攻撃ではなかった。

守備の方は例年よりもラインを高く設定していたがうまく相手ボールを奪えずストロングポイントであったカウンターが繰り出せなかった。

そして最初のターニングポイントであるアウェイでのジェフ千葉戦を向かえることとなる。

敵将はファン・エスナイデル監督。

「ハイライン・ハイプレス」は言わずと知れた斬新な戦術だった。

自分は「ハイライン・ハイプレス」は大好きで彼とは親しく会話をする程の間柄だったのだ。

なぜそんな間柄になったかというと、前の年に対戦した時のマッチミーティングでの出来事だった。

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