『女子サッカーを真面目』に考えたら反響の多さに驚いた。
確かに女子サッカーはJリーグファンには未知の世界だから珍しかったのだろう。
あまりの反響だったので、書ききれなかった事を少しだけ追記する。
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女子サッカーの魅力とは何なのか。
女子サッカーに携わる人に聞くと「ひたむきに頑張るところ」と答える事が多いという。
なるほど、あの表情を変えずにプレーしているのが「ひたむき」に見えるのだろう。
ならば男子サッカーは「ひたむき」に頑張ってるように見えないのか。そんな事はない。
いろんな表情を表に出して「ひたむき」に頑張っている。
また、ある人は女子選手は「スピードやパワーは無いが、技術が高い」と言う。
いやいや、技術は低いと思う。ボールを扱うテクニックが、ある選手はいるが、サッカーで本当に必要な判断を伴った技術、すなわちスキルの高い選手は少ないと思う。
ならば女子サッカーは「選手がプレーをするだけ」で観るスポーツでは無いのだろうか。
女子選手は自分たちのサッカーの魅力って、何だと思っているのだろうか。
女子サッカーに携わる新参者の自分ではあるが、女子サッカーの魅力を考えてみた。
ヒントはバレーボールとテニスにあると思う。
男子バレーボールは、強烈なサーブやスパイクが武器で迫力のある試合が人気だ。
方や、女子バレーボールは、相手のスパイクを拾って、コンビネーションからの攻撃が面白い。
男子テニスは、強烈なサーブでのサービスエースやスマッシュが魅力だ。
方や、女子テニスはラリーの応酬での駆け引きが面白い。
バレーボールもテニスも男子はスピードとパワーがあり、観ていて迫力がありスピーディだ。
女子はコンビネーションだったり、駆け引きを見る事ができる。
これをサッカーに置き換えてみる。
美しい攻撃はワンタッチパスで、相手守備網を崩してゴールを決める。
その一連の攻撃を見るには、二つ先の選手の動き位は見ておかなければならない。
サイドを崩す、ローテーションも3人の選手が動くのを見なければならない。
男子選手の動きは非常にスピーディで、見てる側も予測が必要になる。
女子選手の場合は同じ事をしても、男子ほどスピードがないので予測しなくとも目で追える範囲だ。
守備においても、アプローチのスピードが男子よりも速く無いので、チームとして何処に追い込んで奪おうとしているのかが見て取れると思う。
すなわち、男子はスピードが速く、パワフルな展開が迫力があって魅力的だが、女子はスピードやパワーが無い分、チームとしての戦略が見ている人に分かりやすいという事だ。
数年前まで戦術的な試合をしていなかった女子サッカーは、観ている人には「狭くて遅い」退屈なサッカーだったのでは無いだろうか。
今の「なでしこリーグ」は戦術的な試合をしているチームが増えた。
戦術の勉強をしている人、戦術など分からない人でも十分、サッカーを楽しめると思う。
だからこそ、見られる立場の女子選手達は、今まで以上にサッカーの戦術理解力を高め、判断が伴うスキルを身につけなければならない。
そして女性らしい、良い表情でサッカーを楽しんで欲しい。
やってる選手が楽しくなければ、見てる人だって楽しくはない。
楽しむ為にはサッカーを学ばなければならない。
男子選手にはスピード、パワーが敵わないなら正確性を追求すれば良い。
ずっと女子サッカー界にいらっしゃる方々には「分かってないな」と言われるかも知れないが、新参者の戯事とお許し頂きたい。
Jリーグは地域の戦いであり、ファン・サポーター同士のライバル関係が試合を盛り上げ、スタジアムでスタンドとピッチが一体となる。
「なでしこリーグ」を初めて観るJリーグファンは物寂しさを感じると思うがスタジアムに足を運んで観戦していただきたい。女性は見られて美しくなるものだ。
女子サッカーのスタジアムの雰囲気は至って平和だ。
前半のうちに3失点した監督に対して、罵声を浴びることも無ければ、中指を立てられる事もない。