「なんやろな。あんまり変わらんよ。強いて言えば気合いと根性ちゃうか」
よく聞かれる。プロとアマの違いって何ですか?って。半分本気でそう答える。
でもプロの現場を離れて、少し楽な気持ちでサッカーを見るようになってから、その違いが見えてきた気がする。技術の差じゃない。スピードの差でもない。では何か。現場で見てきた本当の差を書く。
【自分自身の失敗から】
30年以上前の話になる。
俺が現役の頃、Jリーグが始まる前、日本サッカーリーグだったけどチームからプロ契約を結んでもらっていた。ライセンスプレイヤーってやつ。
何も考えず、ただガムシャラにボールを追いかけた。セカンドボールは真っ先に取りに行って、人のシュートの溢れ球は逃さなかった。それが俺のプレースタイルだった。
でも自分では自分の特徴を分かっていなかった。
ブラジルに一年ほど行って、帰国してチームに戻った。勘違いしたんだろうね。ボールをこねる選手になっちゃった。当然、試合に使ってもらえない。何故だか分からなかった。そのまま解雇、京都へ移籍、大怪我、また解雇、引退。
自分のプレースタイルを知ったのは指導者になってからだった。笑
だから自分みたいな選手を作りたくなかった。それがずっと指導者としての原点にある。
【技術の差じゃない】
平均的な技術はそんなに変わらない。スピードも大きくは変わらない。強さはプロとアマで違う。体幹、バランス、調整力。そのあたりに差がある。ただJ1のトップクラスは別格だけど。
現場で一番驚いたのは別のことだった。

