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プロサッカー選手という仕事につくということ

基本的にアウェイは苦手である。

敵地での試合が苦手とかではなくホテルに泊まる事が好きではない。

ホテルに泊ること自体が嫌いなのではなく団体で行動するのが好きではないのだ。

「旅のしおり」のようなスケジュール表を渡されて時間通りに行動するのに抵抗がある。

分刻みのスケジュールではなく、ゆっくりできるスケジュールを組んでくれている。

ましてや監督である自分の意見はふんだんに盛り込まれているのにだ。

ようは自分はアマノジャクで単にワガママなだけなのである。

そんな事を言うと選手達からは老害と言われるが、そんな事はない。

自分は若い時からそうなのだから今に始まった事ではない。

今月末にはJリーグが開幕なので、最近のSNSにはJリーガーが暖かい所で身体を鍛えているキャンプ情報が多く、頑張っている懐かしい顔を見る。

オフ期間が短かったのでコンディション作りが大変だと想像がつくが、キャンプだけで仕上がるほど簡単なものではない。

キャンプは一年間をともに戦っていく、意気込みと覚悟を共有する空間を作るのには最適だ。

遅ればせながら自分も先日、今シーズンのトレーニングを開始した。

変革期を迎える女子サッカーは変則的な日程になる。

四月にプレーシーズンマッチが数試合行われ、九月にリーグ戦が開幕するのでチームをどう作って行くかは未知との遭遇である。

慌てる必要もないが、新しくなるプロリーグ参入に向け周到な準備は必要だ。

日本リーグからJリーグになる変革期を現役選手として経験したが、あの時とは違うように感じる。

男子の場合、当時のサッカー選手のほとんどがプロになりたかったのだ。

日本リーグの最後の年は実業団チームでもプロ選手が多かった。

もちろん、コロナ禍の今とでは経済状況が違いすぎるのだが、女子の場合はどうなのだろう。

どのくらいの思いでプロサッカー選手として踏み出して行くのか。

自らが強く望んで、プロになるという覚悟を持った選手はどれほどいるのだろうか。

当初、Jリーグはトップチームだけではなくサテライトチームもあり、それぞれのクラブはプロ選手を大量に抱えていた。

オリジナル10だけではなく、Jリーグ参入を目指すクラブにまでも多くのプロ選手がいた。

今、思えばレベルは低く『下手なプロ選手』は沢山いたと思う。

それでも、当時のJリーグはチケットを入手するのも困難なほど人気があり、2軍に相当するサテライトリーグまでも多くの観客が集まっていた。

好きなサッカーだけで飯が食える時代を待っていた選手のモチベーションは高かった。

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女子選手の場合、選手たちが望んでプロリーグが発足したという印象はない。

WEリーグという器ができ、それに追随してプロ選手が誕生したように思ってしまう。

もちろん、プロリーグが出来て自分自身がプロ選手になる事を心待ちにしていた選手は当然いる。

だが、大半はプロ選手になることに戸惑があったのではないだろうか。

だからこそ九月に開幕するリーグ戦までの長い期間を選手やスタッフは当然のこと、WEリーグに関わる人たちは準備をしなければならない。

これまでの他に仕事をしながらサッカーをしていた生活から一変する。

まずは時間の使い方に戸惑うのでは無いだろうか。

例えば一日二時間の練習以外の二十二時間をいかに使うのか。

この使い方次第で今後に大きな違いが出てくる。

現役中はもとより、現役を退いた後にも関わる大切な時間という事なのだ。

これは男子でも女子でも同じ事だ。

一日八時間の労働で収入を得る一般の人たちとは違う事を認識して自覚しなければならない。

プロ選手ともなれば周りからチヤホヤされるが引退した瞬間からそれも無くなる。

引退してからも注目を浴びるのは現役時代に栄光を勝ち取った、一握りの選手だけなのだ。

その一握りの選手たちは二十二時間をうまく使ったから栄光を手に入れたのだと思う。

大半の選手はそうでは無いのが現実だ。

選手寿命は長くはない。

怪我や病気、戦力外など様々な理由で現役を退かなければならない。

次の日のトレーニング、次の試合に準備をするのは当たり前のことだ。

三ヶ月後、半年後、一年後を見据えて努力をしなければプロ選手ではない。

さらに言えば引退後のことも考えて、二十二時間という時間を使わなければならないのだ。

ストレス解消や気分転換の名の下に自分を騙すのは良くない。

本当にやる事は満載なのである。

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今はインターネットからSNSまで本当にたくさんの情報が溢れている。

トップアスリートの経験なども直ぐに分かる世の中だが、情報過多になり耳年増になってはならない

自分に合った事を自分で探し出し、こだわりを見つけるのもプロフェッショナルだと思う。

今、偉そうに言っている自分はどうだったのか。

下手なプロは要らないというチームの方針で数人しか契約できなかったのだが、運良くプロ選手になれた自分は有頂天になってしまった。

それまで午前中だけ出勤する高卒の薄給のサラリーマンが大金を手にするどころか時間も手に入れてしまったのだ。

時間を持て余してしまった自分は大切な時間をどう使ったか。

初めてプロ選手になったその他大勢の選手同様にパチンコや遊びに明け暮れてしまったのだ。

練習をサッと上がり、遊ぶことが格好良いと勘違いしていた。

当然、栄光を掴むことは無く終焉を迎えた。

それどころか「サッカーは駄目でした。社会人も駄目です。」状態になってしまったのだ。

それを見兼ねたのか、当時の京都パープルサンガの西村社長がフロントスタッフとしてクラブに残るように配慮してくれた。

もしもあの時に拾って貰えていなかったら、今はサッカーとは無縁の人生だったはずだ。

三十前にして、サッカーしかやって来なかった自分が情けなかった事を思い出す。

そんな話を我がチームの初めてプロになる女子選手にするとこうに答えた。

「北野さんのような先人の失敗談はリサーチ済みだから心配すんな。」だった。

さすがは我が娘たちである。

JリーガーもWEリーガーも、一年でも長く好きなサッカーを続けて欲しい。

そして、現役生活よりも長い、次の人生の為にも時間を有効に使って貰いたい。

老害と言われようが、選手としての経験、指導者として見てきた経験は若い人たちに伝えなければならないと思っている。

ちなみにではあるがパチスロは動体視力を養うと先輩に教わり、パチプロのように通ったのだが、当然の如くサッカーには役に立たなかった。

だが、ドンちゃんの顔に付いたホコリが回転していてもハッキリと見えるようになったのは自慢だが、後世に伝える事はできない。

こちらも引き続きお願いします。http://shop.kitamako.com

ミーティングで選手、スタッフに読み聞かせした自分なりの『プロの心得』12枚のスライドを特別に公開します。有料ですが興味のある方は是非、読んでみてください。

 

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