いよいよJリーグが開幕する。
今年はワールドカップイヤーという事で例年よりも早く始まり、早く閉幕する。
4年に1度のワールドカップは中東のカタールで初の冬開催となるからである。
これを書いている時点ではまだ本大会の出場は決まっていない。
初戦のオマーン戦を落とし、3戦目のサウジアラビアに負けた時には森保叩きが酷かった。
『ここぞとばかりに』って感じだったように思う。
森保監督だけではなく戦犯探しも酷く、やれ、誰それの守備が悪かっただの、何故あの選手を使うのか、挙げ句の果てには田嶋会長にまで火の粉は飛び『国民全員が監督』のブラジルかというくらい盛り上がりを見せた。
だが、その後は本来の力を取り戻し5連勝で残り2試合を残してイーシャンテンまで来た今は日本代表に対してのバッシングは聞かない。
森保監督と日本代表の選手たちが文字通り結果で黙らせたのだ。
代表選手のほとんどが海外チームの所属なので準備は相当に難しいだろう。
他の代表チームと比べるとディスアドバンテージなのは間違いない。
ならば国内リーグの選手を呼べば良いわけではない。
仮にも日本代表なのだ。
森保監督が選ぶ最強の選手を招集しなければならない。
一人が変わればチーム全体が変わってしまう事すらあるのだ。
選手の組み合わせというのは単純なモノではない。
感情のある生身の人間を組み合わすのだから相当に準備が必要となる。
現在、首位を走るサウジアラビアは全員が国内組だ。
そしてなんとトレーニングキャンプの年間費用が2021年が31億円、2022年は21億円という、とんでもない額の費用をアジア予選準備の為に使っているのだ。
そりゃスタートダッシュ出来るはずなのだ。
だが個の能力では頭一つ抜けているだろう日本の選手達だ。
その日本代表が試合を重ねるごとに戦術理解が深まり連勝を重ね、サウジアラビアとの2戦目を完勝できたのも納得できる。
準備というのは戦術理解度だけではない。
監督をはじめとするテクニカルスタッフと選手がどれくらいの信頼関係を築けているかどうかは組織における大切なバロメータだ。
先日、森保監督と長い間コンビを組んでいる横内昭展コーチと電話で話す機会があった。
横内コーチとは同い年で古くからの仲間だ。
特別、代表チームの話をしたわけではないのだが自然とアジア予選の話題は出る。
興味があるのは戦術とかではない。
自分が知りたいのはチームビルディングであったりマネージメントなのだ。
日本でサッカーが上手い選手を上から30人集めて束ねるのだから興味津々だ。