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あの時を回顧してみる(最終章)

道は果てしなき 夢は今まだ五分咲き
気持ちとうらはらに足は重くなるばかり
どこまで行こうか どこで足を止めようか
それでもよっしゃ行こう!声上げ光の中へ

2015年シーズン最小失点で16位という結果でシーズンを終えた自分はJ1昇格プレーオフ準決勝を観戦に長居スタジアムにいた。

セレッソ大阪対愛媛FCの試合はさながら都会のビッグクラブ対地方クラブの戦いであった。

ピンクの大声援を背中に引き分けで次のアビスパ福岡戦に進めるホーム・セレッソ大阪。

方や愛媛FCはアウェイスタンドにオレンジ軍団は大勢いたがキャパの大きい長居スタジアムではほんのひと握りだ。

試合は愛媛の奮闘虚しくスコアレスドローとなりセレッソ大阪が決勝に進んだ。

試合が終わり何人かの同業者や関係者と雑談をしてスタジアムを後にした。

渋滞を考慮してバイクで来たのは正解だった。

動かない車の列をすり抜けてバイクを走らせた。

車を運転するよりもバイクに乗った方が神経は研ぎ澄まされる。

京都の自宅までの1時間いろいろと頭に思い浮かべていた。

16位というまさかの好成績だったので欲が出たのだろうか来シーズンの事を考え始めている。

この時期に来シーズンの事を考えるなど先にも後にもこの時だけなのである。

さっきまで居た長居スタジアムで見た愛媛FCのようにカマタマーレ讃岐がプレーオフに行くにはどうすれば良いのか。

愛媛FCは期限付き移籍選手の多いチーム編成だが毎年キッチリと中位に位置し今年はプレーオフにまで進出した。

隣県であり、大きいクラブではない愛媛FCは徳島ヴォルティスやファジアーノ岡山とは違い参考にしなければならない事が多い。

だが決して追いつけない差は歴史なのだ。

クラブの人材を含め歴史を積み重ねてきた経験はとてつも無く大きい。

それは他のJクラブ間との信頼関係だ。

クラブ間で信頼関係があってこそ優秀な若手選手の期限付き移籍が可能になる。

そういった意味でも中島健太の存在が今後のカマタマーレ讃岐の成長が左右されるのだ。

延期だった町田ゼルビア戦、佐々木匠のゴールで先制したが後半の残り5分に追いつかれた。

シーズン最終盤になっても例年の粘り強い守備の構築は築けなかった。

今年のキャンプから抜群の動きを見せた佐々木匠は期待通り一年を通して活躍をしてくれた。

だが些か残留というミッションの重さを背負うには若すぎたのかも知れない。

彼なりに頑張っていたのだがチームのリーダーシップを取るまでは無理だった。

監督の考えを汲み、コーチや選手のリーダーが中心となりチームの共通理解を高める。

だが、コーチングスタッフが割れている今の状態ではチーム全体が同じ方向に向くはずがない。

選手達は迷路にはまり込んでしまっている。

それを試合の主力である若い選手が補うのはあまりにも酷すぎた。

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