御礼
久しぶりにTwitterを復活させるや否や、一気にフォロワーが増え、驚いております。それに伴って、当ブログを訪れる人も急増しました。本当に感謝いたします。これからも日本サッカーが盛り上がるように頑張って発信していきます。
2年前、入院していた時に暇だったのでTwitterを始めた。ちょうど「M-1グランプリ」の予想投票なるものがあったのでTwitter初心者の自分は、その後どうなる事かもわからず予想をしてしまった。
翌日、弟から電話があった。
弟「兄貴、Twitterやってんのか?」
自分「昨日からやってみたけど意味わからんわ」
弟「M-1の予想したやろ 笑」
松竹芸能の「北野 誠」さんがツイートしたと思われ、世間様を騒がせてしまったようだ。その後、お互い『ズバリ』と『サッカー』を入れるという事で手打ちとなった。
恐るべしTwitterの影響力に屈した自分は、それ以来、当たり障りの無いツイートを心掛けるようになった。現場復帰と共にアカウントを閉鎖したのだが、日本サッカーを盛り上げたいという大義名分のもと復活した。
今は女子サッカー「なでしこリーグ」の監督だがリーグ戦期間中のルーティーンは変わらない。1週間のトレーニングの山の作り方も変わってはいない。
オフ明けは映像を使って、前節の「振り返りミーティング」から始まる。これまでと違うのはオブラートの包み方だ。言い方によっては皆んなの前で、吊し上げにしてしまう事になる。慣れていない女子選手には気を使わなくてはならないのだ。
その後、グランドに出てトレーニングをするのだが強度は低い。オフ明けの身体が元に戻るように、ボールフィーリングや動きのトレーニングが主となる。この日はコーチに任せ、自分は遠めから見ることが多い。
2日目は山の頂点を作る日に充てている。基本、Mな自分ではあるが、この日ばかりは「どS」にならなければならい。自分のオリジナルメニュー『3対2から5対5』である。グリッドの大きさや時間は、多少変えてはいるが強度は同じだ。
先日、ある男子選手から女子はどんな練習をしているのかと電話で聞かれたので、『3対2から5対5』をやってるよと答えたら「マジっすか」と言われたほど、高強度なトレーニングだ。
サッカー選手は、男も女も関係なく、サッカーボールが好きなのだ。素走りはサッカー選手の「走る本能」を呼び起こさないのだ。疲れていても、鼓舞すればサッカー選手としての本能でボールを追いかけるものだと思っている 笑
3日目からは次の対戦相手のシミュレーションになるので強度は落ちて行く。選手のトレーニング強度は試合に向け、落ちていくのだが自分のテンションは、この日から上がって来る。
もちろん、上位チームとの対戦だと上りも増すのだが、それよりも面白いサッカーをしているチームと対戦する時が一番ワクワクする。その試合の週は初日からテンションは高い。
普通は、オフ明けの「振り返りミーティング」では言わないのだが、次の対戦相手の事を選手たちに説明するほどテンションが上がっている。どんな配置にして組み合わせるとか、こう仕掛けるとどうなるとか、小学生が遠足や運動会を楽しみにしてるようなワクワク感だ。
当然、その週は寝不足で、当日の試合前に必ず睡魔が襲ってくる。
逆にテンションが上がらない相手がいる事も確かだ。何をしようとしているのかが見えない相手だと対策を取りづらい。というか対策が出来ないので自分たちのサッカーをするしかない。
しかし、実際の試合になると台本にない事ばかりが起こる。その時にアドリブを出せる選手が多いかが勝敗の鍵になる。観客を魅了するのは組織力では無く、最後は個の力なのだ。
90分という時間は、疲労も選手のプレーに影響が出る。
アクションとリアクションでは、体力を消耗するのはリアクションだ。ボールを相手チームに握られてパスを回されると守備はリアクションの動きとなり、疲れてしまう。普通に考えれば当然の事だ。
レベルの高いチームだと、相手チームの嫌なところ(引き出されるところ)にボールを入れて来ると、動かざる得なくなる。そこへ、ひとりの選手が動けば連動しなくてはならないので、チーム全体がリアクションになる。こうなれば守備側は徐々に疲労が溜まり、失点も時間の問題である。
しかし、レベルの高くないチームは、ただボールを動かすだけなので守備組織は動かない、若しくは予測が容易なので守備側が自ら奪いに行ける、アクションの動きになるので、そこまで疲労は溜まらない。
よく、解説や戦評で「ボールを回し続けて、相手の足が止まった」とあるが本当の理由は何だったのか。
ボールの動かしが上手く、ボールだけではなく、相手も動かしていたのか。それともボールは動いていたが、相手の組織は崩れてなかったのかを見なければならない。
それでは何故、組織が崩れていないのに足が止まってしまったのか。それは、ボールを奪えるのだが攻撃を失敗するからだ。
奪った、全員が攻撃に移る。そこで直ぐに奪われて、また守備をする。奪った、攻撃に移る、奪われる、守備に移るの繰り返しをしているからだ。アクション、リアクションの繰り返しはメンタル的にもキツい。
このような試合はよく見るので、皆さんも何故、足が止まったかを分析してみて欲しい。
我がチームも前節、2点を先行して追いつかれたのは、まさにコレで自滅した、情けない試合だった。
因みにではあるが「M-1グランプリ」は ①和牛、②ジャルジャル、③ミキと予想したが、まさかまさかの霜降り明星が王者になった。それ以来、お笑い第七世代は苦手である。