ブログを始めて、やっと20記事目だ。時間を見つけて思った事を、短時間でサクサクと書くのだが4500人以上の人がサイトに訪れてくれて、2万5千PVを越えた。
これが凄いのか、ショボいのかは知らないが、多くの人が読んでくれているのは嬉しい。その反面、もう少し時間をかけ、真面目に書いた方が良いのではと考えるのだが、如何せん仕事の合間に書いているので無理だ 笑
自分はSNSをやっていないので拡散する術を持っていない。全てがクチコミで、沢山の人たちがTwitter等で拡散してくれているのは、大変有難い事である。最近は「ブログ読んでます」と声を掛けられる事も増えてきた。
このサイトに来てくれた人で、SNSをやっていたら是非とも拡散して下さい 笑
先日、会ったカマタマーレの選手も読んでると言っていたので今回は少し真面目に書いてみる。
2014年のワールドカップでは全171ゴールの内、後半に106ゴールが生まれた。その内、32ゴールがジョーカーの得点だった。近代サッカーでは交代選手がキーになる試合は多い。
ただでさえ疲労が溜まる夏の試合だが、連戦になるとメンバー選考に頭を使うのがJリーグの監督だ。試合になれば、スタートの11人とリザーブ7人のベンチ入りメンバー18人を選ばなければならない。
※J3だと予算の関係でアウエイは16人のクラブもあるようだが、自分は経験した事はない。
今年はコロナの影響で交代枠が5人に増えている。フィールド選手を半分変えれば、違う戦い方が出来ると思うのだが、そんな単純なものでは無い。
サッカーは個人競技では無く、ピッチ内では「コンビ」であり、「グループ」があってのチームなので交代選手の選考はスタートの11人を選ぶよりも神経を使う。
試合にはゲームプランがあり、主軸の選手はある程度は決まっている。その選手が怪我などをした時の為に、それぞれのポジションに控え選手を選ぶのだが決して能力順では無く、あくまでもプランに沿った選び方だ。
極論を言うと先発した11人が交代なく90分間出場するのが良い。何故ならば、思った通り(練習通り)に試合を遂行できるからだ。だが、サッカーという競技は不確定要素が多く、それは無理な話だ。
疲労や怪我があり、そして何より相手がいるからだ。選手、個の力関係や相手のプランによって、選手交代で変化をもたらさなければならない。もちろん、その時の点差によっても変わってくる。
よく『交代枠を使いきらない』と言われるが試合の流れによっては交代ができない事もある。特に、拮抗している試合状況の時などは、選手交代によってバランスが崩れ、試合の流れが変わる事もあるからだ。
当然、選手交代で流れを変えたい時には躊躇なく勝負に出る。試合前のゲームプランが遂行できているか、できていないかで交代選手の投入のタイミングは異なる。
予定通り、若しくは想定内での点差の時に交代選手を投入するのは勝負の時だ。このタイミングだと事前にシミュレーションもしているので選手たちもスイッチが入りやすい。
予期せぬ事態が起きた時にも対処できるように様々な準備を考えておかなければならない。
終盤、勝っている時に5バックにするのは単純にD Fの人数を増やすだけでは無い。中を固めるのか、サイドのボールの出所を押さえるかの違いがある。
勝ってる時にFWを入れるのはラインを下げないように前線からプレッシャーをかける意図があったり、負けてるのにDFを入れるのは、前がかりに攻めた時にトドメを喰らわない為だったりする。
どんな監督だって交代選手を送り出すのは意図があるので、そこを探って見れば面白いと思う。
しかし、結果が全てなのが『勝負の世界』だ。試合後にベストなタイミングだったと自画自賛できるか、あと5分早く変えれば良かったと後悔するかは結果次第。試合の流れを読む能力と経験が監督には必要だと思う。
チームにとってジョーカーの存在は大切だが、ジョーカーは先発メンバーでは無い。選手は誰だって先発で出たいに決まっている。モチベーションを保たせるのも監督の仕事である。ここを怠ると「切り札」は「切り札」ではなくなる。
選手個人にしても、必ず結果を残す選手、試合の流れに乗れない選手、ウォーミングアップを失敗して一、二本スプリントをしただけで乳酸が溜まってしまう選手。チームは本当に生き物だ。
7、8年前にマネージメントの話から オシムさんにメンバー選考について質問をした事がある。
北野「サブの選手はどうやって決めたら良いんですか?」
オシムさん「ええ質問や。一番難しいのが18人目の選手選考や。私も一番悩む。」
北野「どないしてます?」
オシムさん「お前が一番、試合に出したい奴を選んだらええねん!」ニヤリ
自分の好きな選手や仲の良い選手のことでは無い。自分のプランの中で、その試合を決定づける仕事が出来るかもしれない選手。仕事をやってのけるジョーカーではなく、試合の流れの中でジョーカーになるかもしれない選手という事だ。
監督はすべての選手に目を配って、すべての選手のコンディションを把握しておかなければならない。コーチ任せにしていては18人目の選手を探し出す事はできないのだ。
だが、しかしである。今年に限って言えば交代のタイミングは難しい。何故ならばコロナの影響で『給水タイム』という新ルールが適用されたからだ。
『給水タイム』とは名ばかりで『作戦タイム』と『休憩タイム』になってしまっている。どの監督も、これまでの経験が微妙に狂い、交代選手投入のタイミングを逃している事があるのでは無いだろうか。
良いジョーカーを持ち、適切なタイミングで投入するのはチーム戦術だ。そして、交代選手が得点できるのは、それまでピッチの中でチームとしてスペースを作り続けるからなのだ。
得点した選手だけではなく、試合を通したプロセスを紐解けば、いろいろな選手がピックアップされると思う。そうなれば選手の評価も変わってくると思う。
才能がないと言われて成功してる奴もいれば、才能があると言われて成功してない奴もいる。他人から見た才能など、あてにならないものだ。自分の目を信じ、選手を信じるしかない。
因みにではあるが、ジョーカーは取り扱い注意な選手が多い。自分の最高のジョーカーは 木島 良輔 だったのは周知の事実である 笑笑